てんちょーの技術日誌

自分がつまづいたこととかメモ

[Houdini] Redshift 環境を Houdini パッケージでセットアップする

はじめに

自分はよくRedshift でレンダリングしているのですが、
バージョンが上がるたびに手作業で houdini.env を編集していて
面倒だなぁと思っていました

調べてみると Houdini パッケージ ( .jsonファイル) を用いて、
houdini.env とは別に管理することができる方法を知ったので紹介します

環境

OS: Windows 10
Houdini: 19.0.622
Redshift: redshift_v3.0.62 (たぶん)

Houdini パッケージとは

作業者が複数人いる場合、都度 houdini.env の編集を伴うとエラーが起きがちなので、
こういった設定ファイルを分離して管理できるよというものです

簡単なエクスプレッションが使えるので、OSやバージョンによる分岐なども可能です

詳細は公式ドキュメントを参照してください

手順

1. jsonを作成する

下記 jsonRedshift.json として用意します
(名前はわかり易ければ何でもよいです)

各パスはそれぞれの環境に合わせて変更してください
初期設定のままインストールしていれば、同じ位置にあるかと思います

{
    "env": [
        {
            "PATH": "C:/ProgramData/Redshift/bin"
        },
        {
            "PXR_PLUGINPATH_NAME": "C:/ProgramData/Redshift/Plugins/Solaris/${HOUDINI_VERSION}"
        }
    ],
    "path": "C:/ProgramData/Redshift/Plugins/Houdini/${HOUDINI_VERSION}"
}
2. packages 以下に保存する

これを HOUDINI_USER_PREF_DIR 以下にある packages フォルダに格納します

デフォルトの場合は、下記に存在するようです1

  • Windows: C:\Users{ユーザー名}\Documents\houdini{バージョン名}
  • Mac: Macintosh HD/ユーザ/{ユーザー名}/ライブラリ/Preferences/houdini/{バージョン名}
  • Linux: /home/{ユーザー名}/houdini{バージョン名}

手元の環境だとこんな感じです
すでに SideFXLabs19.0.json がありました

3. 以前の houdini.env の設定を削除する

houdini.env にて Redshift の設定していたものがあれば削除しておきましょう
具体的にはこのあたりです

バージョンは適宜読み替えてください

PATH = "C:\ProgramData\Redshift\bin;$PATH"
HOUDINI_PATH ="C:\ProgramData\Redshift\Plugins\Houdini\19.0.622;&"
PXR_PLUGINPATH_NAME = "C:\ProgramData\Redshift\Plugins\Solaris\19.0.622;&"

これで設定は終了です 動くはず...

参考

こちらの動画を参考にしています
手元だと このままではエラーになってしまって読み込めなかったので、
"method": "append" を外しています

サルにもわかる Houdini: setting up multiple 3rd party renderers

Redshift for Houdiniプラグインインストール – Born Digital サポート

まとめ

これでHoudiniのマイナーバージョンアップも気兼ねなく行えるようになりました

何かあれば Twitter までご連絡ください~

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