てんちょーの技術日誌

自分がつまづいたこととかメモ

【UE4】GGJ2016 Sapporoに初参加してきた

今年最初はGGJに参加してきたのでそれについて少し

GGJとは

Global Game Jam といって世界各地で48時間以内にゲームを作るイベントです。

公式はこちら

Home | Global Game Jam®

そして札幌は2会場ありまして、定山渓会場と、札幌会場の2つです。

札幌会場はこちらで

www.iga.ac.jp

定山渓会場は端的に言えば温泉です。

ぼくは札幌会場のほうに参加したので終始温泉に入っているとか、ポトフ食べてるとか、二度寝してるみたいな情報ばかり入ってきてうらやましかったです。

作ったもの

こちらからダウンロードできます。DK2が必要です。

Straight Sheep | Global Game Jam®

実行には一手間必要でコマンドプロンプトから起動しなきゃいけないです コマンドは

$ Path\to\StraySheep.exe ?Listen -vr && Path\to\StraySheep.exe 127.0.0.1

でPathには自分で保存したとこのディレクトリを指定してやる必要があります。 やり方が分からなければ @shop_0761 まで聞いてください

(余裕があったら対処法考えます)

実績は5つ解除してます!!

今回はHMDをかぶってる人だけでなく、かぶってない人も楽しめるゲームを作ろうということでマルチプレイ出来るようにしました。

実際のプレイしてるやつはこれ

VRの人はマップ上の通路からの視点、外の人はマップを横から見た視点になってます。

これは説明用にVR側のウィンドウとかぶってない人側のウィンドウを出してますが、VRのほうは隠すことができます。 なので実際にやってもらう時はVRの方を隠してプレイするのがいいと思います。

基本的には2人プレイです。1人はVR、もう1人はコントローラを持ってマップ上の仕掛けを操作します。 VR側の人はなされるがまま前進しかできません。なのでマップ上にある仕掛け(落とし穴とエレベータ)が どこにあるか、エレベータは上に行くのか下に行くのか(中にエレベータの移動先を示す矢印がある)、 など見えている情報をパートナーに伝える必要があります。 それを受けてコントローラで落とし穴を開けたり、エレベータの方向を変えたりして誘導していく、といったゲームです。

ファミコンマッピー的な感じですね。

マッピー - Wikipedia

発表時のスライドは まえはなさん(@sandinist)に作っていただきました。

www.slideshare.net

そのうちプレイ動画を撮って公開するつもりです。

作ってたときのお話

バージョン管理

今回はbacklog + SVNで管理してました。特に大きな問題もなく作業できました。ただ回線が…ってくらいです。

最後の最後でこんなことも

役割分担

ぼくはひたす色んなBPを量産してました。落とし穴とかエレベータとかPlayerとかレベルBPとかいろいろやりました。

まえはなさんはひたすらネットワーク回りを調べてその辺をBPで実装していただきました。 (なのでその辺は謎技術で動いてるように思えますw)

こむろさん(@com4dc)は最初Androidと連携する予定だったので調査してもらってたんですが、間に合わなさそうなので いろいろなActorを作ってもらったりmadness worldを作ったりしていただきました。

みくP(@0039P)さんとこだいら(@raidako3D)さんはモデリングとかレベルデザイン周りを作っていただきました。

あと今回は音周りができる方がおらず、急遽ぼくの友達(見学)がSEやらBGMを探してくれましたw

あのレベルデザインの完成度は正直びびりました… (ぼくがぷちコンで作ったやつはInfinity Bladeのアセットの暴力で解決したので)

それと途中で 俺ばっかり簡単なActorを作ったりしてていいんだろうか… 楽してる気がする… と思ってましたw

でも結果的にはいい感じで進んでたし、ある程度簡単なものなら一人でどんどん量産していったほうが形になりやすいとは思いました。 まあTimeLineノードが思うように動かなくて苦しめられてましたがw

madness worldとは

こむろさんがBPでいろいろActorを作っていた時にできた偶然の産物的なもので構成された世界です。

動画はこちら

www.youtube.com

ここがはじまりっぽい

ほんとは回転していくのをEventTickで作ろうとしたみたいなんですが、途中の計算がおかしいせいで、徐々に微振動し始めて どんどん加速していく 死んだ魚のような動きをするものが出来上がってしまいました。

そのBPはこれ

f:id:shop_0761:20160202005053p:plain

このTickからのdeltaSecを加算してるせいで振り切ってしまってるっぽいです。

その他謎のActorがたくさん爆誕したのでシュール極まりない世界です。Githubに公開したそうです。

github.com

VRを想定してないのでこんな方も

-変態デバイスチーム-

同じ部屋で作業していた変態デバイスチーム。

発表時には筋肉を使ってスライドを動かしてました。

そんな彼ら(特にmao @TEST_H_さん)の変態ぶりを他の方のTweetから拝借して見てみましょう。(迷惑だったら言ってください 消します)

などなど

他の作品

他にも個性(狂気)的な作品が多かったです。一覧はここから見れます。

札幌

Sapporo Games | Global Game Jam®

定山渓

Global Game Jam 2016 Sapporo Jozankei Games | Global Game Jam®

2/2現在で個人的に面白いなと思ったものを紹介しておきます。

Team without a programmerのリリーさんゲーム

これのコンセプトは「プレイした人をいかに不快な気持ちにさせるか」だそうです。その発想面白いなと思ったので書いておきます。

Team without a programmer | Global Game Jam®

Team without a programmerのふぇるくんげーむ

これはパズルっぽさのある横スクロールアクションです。一度時を止めて、プレイヤーが加速できるオブジェクトを配置して高い壁とかを越えていく みたいな感じです。(上手く説明できないけど仕組みは面白い)

Team without a programmer | Global Game Jam®

Kimotic Procedure

ここはデザイナーさんが作りたいものを作って、それをプログラマーさんが作りたいものを作るという新しいゲームジャムをしてました。 そのおかげでサイケデリックでクレイジーなゲームになってます。(しかもフレームワークやライブラリから自作したとかなんとか

KIMOTIC procedure | Global Game Jam®

spa ; hotspring ; onsen (定山渓)

プログラマ不在のチームでHTMLで書いた昔懐かしい感じのクリックで進むゲームです。デザイナーさん二人の絵柄をなるべくなくすためにグレースケールで描いてるとか

spa ; hotspring ; onsen | Global Game Jam®

まとめ

開発環境としては回線に終始苦しめられた感はありますが楽しかったです。いやーこだいらさんのレベルデザインがすごかった…

他のチームの様子を見に行く余裕は無かったけど、うちのチームは徹夜してない健全なチームです!! 徹夜しなくてもゲームは作れます!!

温泉入っててもゲームは作れます! 興味があれば参加してみるといいと思います。

チームの皆さん、運営のみなさんありがとうございました。